冬キャンプの備えについて

一般的にキャンプは夏や秋に楽しまれることが多い。どこのキャンプ場もそれなりに利用者が多い。それは寒さがなく比較的簡単な装備で楽しめるからであろう。また、川で釣りも楽しめたり、山へ散策もできる。一方、冬はまず寒さを耐えるだけの装備が必要となり荷物が多くなる。そして雪の問題もあるだろう。ある程度自然を楽しむのであれば山間部に行かなくてはならない。冬季は通行止めとなる道路も存在する。目的地までたどり着けないこともあるだろう。また釣りに関して言えば禁漁期間となる。そのため、冬季は営業していないキャンプ場もある。
しかし逆に言えば冬の気温にしっかり対応できれば楽しいキャンプが味わえることとなる。冬は害虫の心配もなく、キャンプ場は空いている。空気は澄み夜空は見事なプラネタリュウムに化す。冬料理も身にしみてキャンプには最高の季節と私は考える。

パップテント
霜に覆われたパップテント。冷たい風を防ぐためサイドにフィールドタープをつけている。



最低限おさえておきたいのは寒さ対策である。

1.服装

ただでさえ寒い冬。ましてや山間部や夜間ともなればそれは厳しい寒さである。それを快適に過ごすためのウエア選びが必要となる。

インナーは汗による冷えを予防する速乾性のものを上下使用したい。ヒートテックは有効でさらにその重ね着はより有効である。

ミドルレイヤー(インナーとアウターの間に着用)は保温と動きやすさに優れたものを選びたい。考えなしにただ重ね着をしても動きにくければキャンプを十分楽しむことができない。

アウターは風を通さないものを選びたい。冬の風は痛いほど冷たい。体温を奪っていくこととなる。そのため防風性に優れたアウターは必須となる。また雪や雨をはじく防水性は言うまでもなく重視したい。

靴・テントシューズ・靴下にも注意をしたい。たとえ上記の対策で保温ができても肝心の足が冷えてしまっては耐え難いキャンプとなってしまう。幕内では靴を脱ぐことが多いはず。そのためテントシューズは用意しておくだけで快適さが大きく変わってくる

ネックウォーマで首回りの保温をすることはとても大切である。首には大きい動脈が流れている。これを冷やさないことで体温低下を予防するのだ。

2.寝具

寒くて眠れないことがあってはならない。寝具選びはきわめて重要である。
シュラフには夏用、冬用があり、冬用の中でもダウンの量や素材によって耐えれる最低気温も変わってくる。私のように軍幕をオープンのまま寝るキャンパーはそれなりのシュラフを用意したい。またシュラフカバーを利用すると快適である。要は風を通さず保温してくれれば自分の体温でシュラフ内が暖かく保てるわけである。

私の愛用しているmodular sleeping systemはゴアテックスのシュラフカバーに寒冷地用のシュラフ、中間寒冷地用のシュラフをセットして使用する。シュラフカバーがゴアテックスであり防風性、防水性に優れ保温機能にも優れている。ただし中間寒冷地用シュラフは薄っぺらで冬季は安価な寒冷地用シュラフで代用している。このセットだけで十分快適に睡眠できる。




3.暖房

冬キャンプの醍醐味は何と言っても火を操ることにある。その場に火があるのと無いのでは大きく違ってくる。そのため焚き火は重要であり、また楽しみでもある。焚き火をするには直火ではかまどを組むことから始まる。直火ができれば一番だができないフィールドも多いはず。そのため焚き火台は必須である。焚き火台には様々な種類があるためキャンプスタイルに合わせた焚き火台選びをすると良いだろう。また薪も用意しておけば安心だろう。現地調達ができれば良いのだが、フィールドによっては入手困難な場合があり、慣れてないフィールドでのキャンプを予定するのであれば準備が必要となる。手斧やナイフもあれば薪割りやバトニングも楽しめるはず。持っておきたい道具である。

薪ストーブは基本は外での使用が原則。幕内で使用は一酸化炭素中毒を起こす危険性がある。そう言っている私は薪ストーブをテント内にインストールして使用するが必ずベンチレーションを正しく行いCOセンサーをセットしておく。あくまでも自己責任とはなるが。

薪割り
薪割りは焚き火をするためには必須の作業。
薪ストーブ
トリュテュproに薪ストーブをインストール

カセット式ガスや石油のストーブもあれば強い味方となるだろう。小型のカセット式ガスストーブもあり手頃な値段で購入が可能である。しかしガスの使用は気温によっては燃焼、火力が極端に弱くなってしまう。そのためパワーガスなどの使用が望ましい。ストーブ類は薪ストーブ同様に一酸化炭素中毒に注意を払う必要が有る。

カイロの使用は簡単にできるためお勧めである。特に貼るタイプのカイロは重宝する。腰や背中は言うまでもなく、足先に貼っておくと真冬の寒さでも快適に過ごせるであろう。

コールマン スポーツスターⅡ508A

4.水の確保

冬季はキャン部場内の水道は凍結防止のため止めてある施設が多い。また実際に凍結して使用できないこともある。そのため水の確保が困難となるため、水は持参したほうが無難である。

以上とくに備えなければならないことを挙げてみた。とにかく、冬キャンプは夏にはない良さがたくさんあり魅力的である。そんな冬キャンプをがっつり楽しむため備えていきたいところである。



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